プログラミングの将来性は高い?低い?結論から言うと「極めて高い」
「AIが進化したら、プログラマーの仕事はなくなるんじゃないの?」
そんな不安を抱いている親御さんも多いかもしれません。でも結論から言うと、プログラミングの将来性は現在も非常に高く、2030年以降もむしろ需要は拡大すると予測されています。
この記事では、政府の公式データをもとに「プログラミングスキルがなぜ将来的に重要なのか」を具体的な数字で解説します。
【衝撃の数字】2030年、IT人材が最大79万人不足する
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されています。
これは一部の業界の話ではありません。製造業・金融・医療・流通など、あらゆる産業でデジタル化が加速しており、IT人材の需要が供給を大幅に上回る見通しです。
| 年 | IT人材の需要 | IT人材の供給 | 不足数(中位シナリオ) |
|---|---|---|---|
| 2018年 | 約103万人 | 約100万人 | 約3万人 |
| 2025年 | 約122万人 | 約107万人 | 約15万人 |
| 2030年 | 約137万人 | 約113万人 | 約約24〜79万人 |
(出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年)
これだけ多くのIT人材が足りない状況は、プログラミングスキルを持つ人にとって「売り手市場が長く続く」ことを意味します。
プログラマー・エンジニアの年収は高水準
プログラミングの将来性を「稼げる仕事かどうか」という観点で見てみましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」や「職業情報提供サイト(job tag)」のデータによると、システムエンジニアやプログラマーの平均年収は全業種の平均(約460万円)を大きく上回る450〜700万円程度で推移しています。
特にAI・機械学習・クラウドなど先端技術の専門家は、年収1,000万円超えも珍しくない水準です。
IT業界の求人倍率は全職種の3〜5倍
IT技術者の有効求人倍率は長年にわたり高水準を維持しており、一般的に全職種平均の3〜5倍以上に達します。これは「就職・転職しやすく、引く手あまた」な状況が続いていることを示しています。
「AIがプログラマーを代替する」は本当か?
ChatGPTやGitHub Copilotなど、AIがコードを自動生成する時代になっています。「これからプログラマーの仕事はなくなるのでは?」と心配する声もあります。
しかし実際には、AIを使いこなせるエンジニアの需要がさらに高まっているのが現状です。
経済産業省が2024年7月に更新した「デジタルスキル標準(ver.1.2)」では、AIリテラシー・生成AIの活用スキルを全てのビジネスパーソンが身につけるべき基礎スキルとして明確に位置付けています。
つまりAIの登場によって、「プログラミングを知らなくていい」時代が来るのではなく、「プログラミングの基礎を理解した上でAIを活用できる人材」が求められる時代に進化しているのです。
AIが得意なこと・苦手なこと
AIが得意なこと:定型的なコード生成、繰り返しのリファクタリング、バグの自動検出など
AIが苦手なこと:要件の定義・設計判断、ビジネスニーズの理解と翻訳、セキュリティやコスト最適化などの総合判断、ユーザー体験のデザイン
AIが「道具」として進化しても、その道具を使いこなす人間の判断力・創造力・問題解決力は変わらず必要とされます。プログラミング学習はまさにこれらの力を育てる訓練でもあります。
日本政府もプログラミング教育を国家戦略に位置付けている
日本政府はデジタル人材不足の深刻さを受けて、プログラミング教育を国家レベルの政策として推進しています。
- 2020年:小学校でのプログラミング教育が必修化
- 2021年:中学校での技術・家庭科でのプログラミング学習が強化
- 2022年:高校で「情報I」が共通必履修科目として必修化
- 2025年:大学入学共通テストに「情報」が追加
2025年の大学入学共通テストから「情報」が試験科目に加わったことは特に重要です。受験勉強でもプログラミングやアルゴリズムの理解が必要になったということです。
IPA(情報処理推進機構)の「DX白書2023」でも、日本企業のデジタル化の遅れと人材不足が深刻なデータとして示されており、政府・産業界・教育界が一体となってデジタル人材育成を急ぐ状況が続いています。
将来性が特に高い3つのプログラミング分野
①AI・機械学習エンジニア
ChatGPTの登場以降、生成AI・機械学習の活用は爆発的に広がっています。PythonやR言語を使ったデータ分析・AI開発のエンジニアは、国内外で最も需要が高い職種のひとつです。
②クラウド・インフラエンジニア
AWSやGoogle Cloud、Azureなどクラウドサービスの普及に伴い、クラウドを設計・管理できるエンジニアの需要も急増しています。企業のDX推進において欠かせない存在です。
③セキュリティエンジニア
サイバー攻撃の巧妙化・増加に伴い、情報セキュリティの専門家も極めて不足しています。IPA(情報処理推進機構)は「情報セキュリティ人材は特に不足している」と継続的に報告しており、将来性と年収の高さでは随一の分野です。
子どもがプログラミングを学ぶことの意義
「プログラマーになるとは限らない子どもに、プログラミングを学ばせる必要があるの?」と思う親御さんもいるかもしれません。
しかし今の時代、プログラミングは「ITエンジニアだけのスキル」ではありません。経済産業省のデジタルスキル標準では、マーケター・営業・経営者・医師・教師など、すべての職業人にとってデジタルの基礎知識が必要だとされています。
プログラミング学習で身につく力は次のようなものです。
- 論理的思考力:複雑な問題を順序立てて解決する力
- 試行錯誤する力:エラーをあきらめずに修正し続ける忍耐力
- 創造力:自分のアイデアを形にする表現力
- 問題発見・解決力:現状の課題を見つけ、改善案を実装する力
これらはAIに代替されない、これからの時代に最も価値を持つ人間らしい能力です。
まとめ:プログラミングは「食いっぱぐれない」スキルになっている
プログラミングの将来性をまとめると次のようになります。
- 経済産業省の試算では2030年にIT人材が最大79万人不足する
- ITエンジニア・プログラマーの年収は全業種平均を大きく上回る
- AIの登場はプログラマーの仕事をなくすのではなく、「AIを使いこなせるエンジニア」への需要を高めている
- 政府はプログラミング教育を国家戦略と位置付け、小中高大すべてで必修化を進めている
- プログラミングで育つ論理的思考力・創造力はすべての職業に役立つ
お子さんに早い段階からプログラミングに触れさせることは、将来の選択肢を大きく広げることにつながります。まずは無料体験から、楽しみながら一歩踏み出してみてください。

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