高校「情報I」と共通テストを見据えた中学生からのプログラミング学習【2026年版】

基礎知識・メリット

高校の必履修科目「情報I」は、2025年1月実施の大学入学共通テストから出題教科に加わりました。国立大学を中心に受験科目として課す大学が増えており、「プログラミングは受験に関係ない」とは言えない時代になっています。とはいえ、今から慌てて対策塾に入れる必要があるわけではありません。この記事では、情報Iで何が問われるのかを整理したうえで、中学生のうちにやっておくと効く学習をまとめます。

「情報I」とは何か|まず前提を整理する

情報Iは2022年度から高校で必履修となった科目です。プログラミングだけを扱う科目ではなく、次の4つの領域で構成されています。

領域扱う内容の例
情報社会と情報デザイン著作権・個人情報・伝わりやすい表現の工夫
コミュニケーションと情報デザインデジタル表現・情報の整理と伝達
コンピュータとプログラミングアルゴリズム・プログラムの読み書き・シミュレーション
情報通信ネットワークとデータの活用ネットワークの仕組み・データベース・データ分析

注目したいのは、プログラミングは4領域のうちの1つだという点です。コードを書く速さより、「手順を考える力」「データを読み取る力」が問われます。逆に言えば、小中学生のうちにコードの暗記をする必要はほとんどありません。

共通テストで問われる力と、中学生のうちに効く学習

共通テストの情報Iは、特定の言語の文法を覚えているかを問う試験ではありません。問題文で示された疑似的なプログラムを読み、動きを追い、結果を予測する力が中心です。

問われる力中学生のうちに効く学習
手順を分解して考える力Scratchやマイクラで作品を最後まで完成させる
プログラムを読んで動きを追う力人の作った作品を改造してみる(リミックス)
条件分岐・繰り返しの理解ゲームのルールを自分で設計してみる
データを表やグラフで読む力自由研究でアンケート結果をグラフ化する
情報を正しく扱う判断力著作権や個人情報を家庭で話題にする

つまり、特別な受験対策より「作品を作りきる経験」のほうが土台になります。中学生のうちに手を動かした経験がある子は、高校で情報Iに触れたときの理解の速さが違います。

中学生から始めても間に合うのか

間に合います。ただし「触れておく」ことに意味がある

情報Iは高校で全員が一から学ぶ科目です。中学生の段階で先取りしていないと不利、という性質のものではありません。ただし、まったく触れたことがない状態で高1を迎えると、用語の多さで苦手意識を持ちやすくなります。

中1〜中2は「作る楽しさ」、中3以降は「仕組みの理解」

部活や高校受験と重なる時期なので、詰め込む必要はありません。中1〜中2でゲームやアプリを作る経験をしておき、中3以降で余裕があればアルゴリズムやデータの扱いに触れる、という順番が現実的です。

高校受験を優先する時期は、いったん止めてよい

受験期に無理に続けて全部が中途半端になるより、受験後に再開する前提でいったん離れるほうが結果的にうまくいきます。休会制度のある教室なら、籍を残したまま止められないか相談してみてください。

情報Iを見据えた学習に向く選択肢2つ

中高生向けに設計された学習環境を選ぶと、扱う内容が情報Iの範囲と重なりやすくなります。

Life is Tech!|中高生専門でPython・アプリ開発まで扱える

中学生・高校生を対象とした国内最大級のプログラミングスクールです。ゲーム制作から始めて、アプリ開発やPython、Webサービスまで段階的に進められる設計になっており、情報Iで扱うプログラミング領域と地続きの学習ができます。大学進学後や就職まで見据えたい家庭に向いています。

📌 ▶ 国内最大級の中高生向けプログラミングスクール『Life is Tech』

Z会プログラミングシリーズ|通信教育で受験と両立しやすい

通信教育大手が設計した自宅学習型の教材です。決まった曜日に通う必要がないため、部活や塾と予定がぶつかりにくいのが利点。学習計画が組まれているので、受験勉強と並行して細く長く続けたい家庭に適しています。

📌 ▶ 自宅でプログラミングを学ぶ/Z会プログラミングシリーズ

まとめ

  • 情報Iは2022年度から高校の必履修科目、2025年1月の共通テストから出題教科に加わった
  • プログラミングは情報Iの4領域のうちの1つで、コードの暗記より手順を考える力が問われる
  • 中学生のうちは特別な受験対策より「作品を作りきる経験」が土台になる
  • 中学生から始めても十分間に合う。触れたことがある状態で高1を迎えるのが理想
  • 高校受験期は無理に続けず、休会や再開を前提にいったん離れてよい
  • 中高生向けに設計された環境を選ぶと、情報Iの範囲と重なりやすい

よくある質問(FAQ)

Q. 情報Iはすべての大学で受験科目になりますか?

A. いいえ。国立大学を中心に課す大学が増えている一方、配点の扱いや必要かどうかは大学・学部によって異なります。志望校の最新の募集要項で必ず確認してください。方針は年度ごとに変わる可能性があります。

Q. 何のプログラミング言語を学ばせておけばいいですか?

A. 共通テストでは特定の言語ではなく、試験用に示された疑似言語が使われます。そのため言語選びで有利不利はほとんどありません。子どもが続けやすいものを選び、条件分岐や繰り返しの考え方を身につけることを優先してください。

Q. 小学生のうちからやらせるべきでしょうか?

A. 受験対策としては急ぐ必要はありません。ただし、小学生のうちに作る楽しさを知っておくと、中高で学ぶときに苦手意識を持ちにくくなります。目的を「受験」ではなく「慣れておく」に置くのがおすすめです。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました